慶大日吉キャンパスの旧海軍地下施設を公開
横浜市の慶応大学日吉キャンパスには、太平洋戦争末期に旧海軍の連合艦隊司令部が置かれていた地下施設が残されているが、戦後70年を前に23日、初めて報道陣に公開された。
公開されたのは、太平洋戦争末期の1944年に、慶応大学日吉キャンパスに作られた旧海軍・連合艦隊司令部の地下施設。連合艦隊司令部は、戦局の悪化から陸への移転を余儀なくされて日吉に設置されたことから、当時、「陸に上がった海軍」と呼ばれていた。
地下施設は米軍の空襲に備えて作られたもので、総延長が5キロほどあり、作戦室や電信室などが設けられていた。作戦室では、戦艦大和の沖縄出撃や特攻隊の出動司令など多くの作戦が立てられ、指示されたとされている。