劇場型勧誘も…“古い硬貨で詐欺”に注意
古い硬貨の購入に関連した詐欺的なトラブルが増えているとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。
国民生活センターによると、江戸時代に流通した硬貨の購入に関する相談が去年4月から急増し、今年7月までに331件あったという。
特に多い手口は、高齢者を狙ったいわゆる「劇場型勧誘」。パンフレットが届いた前後に別の業者を名乗る者から「パンフレットが届いた人に古い硬貨購入する権利がある。買う予定が無いなら名義を貸してほしい」などと電話がきて、了承すると、「違法行為だから解決にお金がかかる」などと言われて高額な金額を要求されるケースが相次いでいるという。
昨年度以降、お金を払ってしまった24件の平均額は約820万円に上るという。国民生活センターは、(古い硬貨だけでなく骨董品など市場価値が分かりづらい商品が使われる可能性もあるとして)不審な電話は相手にせず、お金を払わないよう呼びかけている。