“八王子でパッションフルーツ”は本当か
南米や沖縄など“南国”をイメージさせるパッションフルーツですが、実は、東京・八王子では“地元産”が話題になっています。
【道の駅の“地元産”売り場に―】
とある八王子の道の駅。そこには地元でとれた野菜の中に「八王子産パッションフルーツ」がありました。「食べ方」や「保存方法」などが書かれた説明を、興味津々にながめるお客さんの姿が印象的です。また、別の洋菓子店の店先には―
玉木キャスター「『八王子産のパッションフルーツを応援しています』って書いてありますね」
この洋菓子店では八王子産パッションフルーツを使ってお菓子を作っているそうで、人気はチーズケーキ。いただいてみると―
玉木キャスター「甘いですね!パッションフルーツって酸っぱいイメージが強かったんですけど」
八王子には、ほかにもパッションフルーツを使ったケーキやカクテルなどを提供するお店がたくさんあります。
【収穫は“落ちたものを拾う”】
その八王子パッションフルーツはどこで作られているんでしょう。ある農家を訪ねてみると、ビニールハウスで栽培されていました。
玉木キャスター「おー!パッションフルーツってこういう風になっているんですね。あ!なんか実が落ちちゃってますけど…」
澤井さん「実はですね、パッションフルーツって落ちた実を採るだけなんです」
玉木キャスター「落ちたのを採るんですか?なってるのをもぎとるじゃなくて?」
澤井さん「そうなんです。落ちているのを採るんです」
そんな拾いたてのパッションフルーツの味は―
玉木キャスター「ん!甘いけど酸味もありますね。ツルっとのどに入っていく感じもいいですね」「のど越し、すごくいいです」
種ごと食べられるパッションフルーツ。種には葉酸、実にはベータカロテンなど女性の関心が高い成分が豊富だそうです。
【若手生産者「八王子に新たな特産物を―」】
なぜ八王子でパッションフルーツなのでしょうか。パッションフルーツを作っているのは市内で、代々農家を営む若手生産者たちです。都内で最も農地が広い八王子に「新たな特産物を!」と立ち上がりました。
澤井さん「八王子は昔から盆地なので暑いってイメージが。そこで南国のフルーツを作ることで暑いっていうイメージにも合うし、八王子の知名度アップに貢献できるかなという考えで作り始めました」
そこで6年前、小笠原からパッションフルーツの種をもらい研究に研究を重ね売り出すと、「おいしい」とその味が評判になりました。
【受粉は手作業、努力が実になる?】
八王子産のパッションフルーツの特徴はぎっしり詰まった実です。
澤井さん「花って咲いたらですね。手でひとつひとつ丁寧に花粉をつけてあげているんですね。そうしないと、中身の充実した実もできないので」
八王子では自然にまかせず、おしべの花粉をめしべに手作業で直接受粉させます。しっかりと受粉したパッションフルーツは「中身が詰まっていておいしい」と、八王子市以外の市場からも問い合わせが来るほどになったそうです。
八王子で生まれたパッションフルーツ。そこには若手生産者の熱いパッションとスイートな夢が詰まっていました。
店舗などの詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75475.html