3040件内容公表 杭打ち担当41件関与
横浜市の大型マンションが傾き「杭(=くい)」のデータが改ざんされていた問題で、旭化成建材と親会社の旭化成は22日午後、記者会見を開き、過去に旭化成建材が杭打ちを行った工事は3040件で、このうち41件で今回の工事の現場管理者が関わっていたと発表した。
旭化成側の説明によると、過去10年間の杭打ち工事の実績は和歌山県と沖縄県を除く全国で3040件あり、このうち、マンションなど集合住宅が696件と最も多く、学校も342件含まれている。都道府県別にみると北海道が422件と最も多くなっている。
また、問題のマンションを担当した現場管理人者が関わった工事は、今回の横浜市のマンションを含む41件あったことも明らかにされた。内訳は、今回のもの以外に愛知が23件、岐阜が6件、三重が5件、東京2件、茨城、千葉、石川、静岡がそれぞれ1件となっている。
旭化成側は今後41件について、140人態勢で杭のデータが書かれた施行報告書などのファイルを調べ、改ざんがなかったかどうか優先的に調査を進めるという。