人気「えごま油」主成分量が3割の製品も…
健康によいなどとして急速に関心が高まっている「えごま油」について、国民生活センターが20社の商品を調べたところ、1社の商品では主な成分の量が通常の半分程度だったことがわかった。
「えごま油」はシソ科の植物の種を搾った油だが、健康によいなどとして消費者の関心が急速に高まり、品質などについての相談が急増したことから、国民生活センターが20社の商品を調べた。その結果、19社の商品では「えごま油」の主な成分である「αーリノレン酸」の量が、含まれる脂肪酸の約6割を占めたが、1社のものには3割程度しか含まれていなかったという。ほかの油を混ぜているなど、純粋な「えごま油」か疑わしいという。
国民生活センターは、えごま油は製法によって色の濃さやにおいが違い、見た目で品質がわからず、正式な規格基準がないことが問題だとして、業者に品質管理や適切な表示を求めている。