旧「こどもの城」改修計画 都が見送りを発表
東京・渋谷区の旧「こどもの城」の改修計画をめぐり、新型コロナの感染拡大による着工の遅れなどから計画への反対が出ていた問題で、東京都は、改修を含む計画の実施を見送ると発表しました。
実施の見送りが発表された2020年2月の基本計画では、東京・渋谷区の旧「こどもの城」は東京オリンピック・パラリンピック後に東京都がおよそ136億円かけて改修工事を実施する予定でした。
改修により、教育支援施設などを整備し、仮称・「都民の城」として、最短で2023年に利用を開始し、その上で、最短で2029年に閉館し、周辺の都有地と一体的に再開発を行うとしていました。
ところが新型コロナの感染拡大で、旧「こどもの城」の改修工事の着手が遅れ、昨年8月からは酸素・医療提供ステーションとして活用されています。
そのため、当初の計画に沿って進めると、改修した建物の利用がわずか数年となることなどから計画への反対の声があがっていました。
都は、新たなまちづくり案について検討する有識者の会議を設置すると発表しました。