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“目白御殿”実況見分にあの人 “昭和政治の象徴”…米・ニクソン元大統領らも来訪

2024年1月9日 22:18
“目白御殿”実況見分にあの人 “昭和政治の象徴”…米・ニクソン元大統領らも来訪

東京・文京区にある、田中角栄元総理大臣の住宅だった建物で起きた火災から一夜明けた9日、建物の壁は焼け落ち、柱は黒焦げとなっていました。約800平方メートルが焼失しました。

記者
「現場には、まだ焦げ臭い臭いが残っています。こちらの敷地内では、今朝から警視庁などによる実況見分が行われています」

実況見分が行われている敷地内には、コートを着た田中真紀子氏の姿もありました。

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この建物は、歴史的な節目の舞台になった場所でもあります。

1976年、田中角栄氏が逮捕されたロッキード事件では、家宅捜索が行われ…保釈の際には、歩道からあふれんばかりの報道陣や見物客が集まりました。

また、旧田中邸は広大な敷地から「目白御殿」と呼ばれ、自民党を離党後も、政界に大きな影響力を持つ角栄氏は、「目白の闇将軍」とも呼ばれていました。

実際に、角栄氏を裏切る形で派閥を立ち上げた後の総理大臣・竹下登氏は…1987年当時、自民党ナンバー2の幹事長だったにもかかわらず、門前払いされていました。

また、1982年にはアメリカのニクソン元大統領が、1992年には当時の中国共産党の江沢民総書記などの要人が訪問。江沢民氏は真紀子氏に出迎えられ…角栄氏とシャンパンで乾杯していました。

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“昭和政治の象徴”であり、歴史的な価値もあった“目白御殿”――。

出火当時、隣の自宅にいた真紀子氏は、警視庁に対し、「仏壇に線香をあげていた」などと説明し、警視庁などが詳しい出火原因を調べています。