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戦場で銃弾に…山本美香さんの本、出版

2016年8月19日 1:45
戦場で銃弾に…山本美香さんの本、出版

 シリアの内戦を取材中に銃弾に倒れたジャーナリストの山本美香さんの本が出版されたことを受けて、18日夜、母親の和子さんが本を朗読する催しが開かれた。

 ジャーナリストの山本美香さんは、2012年8月20日、シリア内戦を取材中に銃撃を受け、死亡した。17年間戦場で取材を続けた山本さんの写真を残していこうと、『これから戦場に向かいます』という本が出版された。

 18日夜、本の出版記念講演会が開かれ、母親の和子さんが本を朗読した。

 「『だめだ。もう映さない。』わたしは、泣きながら叫んだ。目の前で無残な姿で死にゆくカメラマンを見て、冷静になどなっていられなかった。誰がやったんだ。『ちくしょう、ちくしょう』この戦争でいったい何人の民間人が犠牲になったのだろうか。おじいさんのしぼりだすような叫び声が耳からはなれなかった。」

 父親の孝治さんは、美香が乗り移っていたようだと話していた。山本さんと取材活動を続けてきた佐藤和孝さんは、「1人でも多くの人に読んでもらい、戦場の現状を知ってもらいたい」と話していた。