33府県に“熱中症警戒アラート” 獣医師「わんちゃん・ねこちゃんの熱中症は致死率が高い病気」 ペットも警戒を…
1日は今年最多の全国33府県で「熱中症警戒アラート」が出されるなど、広い範囲で猛烈な暑さとなりました。この暑さで、人だけでなくペットも熱中症にかかり、死亡するケースも出てきているといいます。
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全国各地で猛暑日となった1日、暑い鳥取砂丘を訪れた人々に話を聞きました。
「とにかく暑いですね。砂丘っていうよりも、砂漠でさまよっているみたいな感じですね」
砂丘の頂上まで登り切ったという男性は――
「死ぬ、死ぬよなもう…もう来ない」
――きょう気温38℃予想
「えー! 38℃だって聞いたらもうだめだな、我慢の限界だ」
あまりの暑さに、鳥取県は「熱中症特別警報」を発令しました。
さらに、全国で発表された「熱中症警戒アラート」は33地点にのぼり、今年最多の数になりました。
福井県の小浜市は、全国で一番の暑さとなり、唯一39℃を超えました。
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関東でも危険な暑さとなりました。埼玉県熊谷市では、1日、関東一となる最高気温38.4℃を観測しました。熊谷スポーツ文化公園で水遊びをする親子は――
「遊具で遊ぶよりは水遊びしている方が、親も冷たくて楽です」
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東京都心では、最高気温35.9℃を観測する中、東京・お台場にあるお台場海浜公園では、3年ぶりに海水浴場がオープンしました。
日なたぼっこを楽しんでいたお客さんは――
「ちょっと日差し強すぎるけど、レインボーブリッジあるしね。コレはコレで、他では味わえないと思うのでいいと思いますよ」
遊んでいた子どもたちも――
「暑すぎる」
「水飲まないと倒れそう。熱中症に注意しながら、楽しく遊んでいきたい」
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この危険な暑さを警戒しなければならないのは、人間だけではありません。
つるばやし動物病院 鶴林秀貴院長
「わんちゃん、ねこちゃんに熱中症が発生しやすいです」
一緒に暮らすペットたちも注意が必要です。
つるばやし動物病院 鶴林秀貴院長
「わんちゃん、ねこちゃんの熱中症は、とても致死率の高い病気になりまして、だいたい半分くらいのケースで、残念ながら亡くなってしまいます」
獣医師によると、特に散歩をする犬は、熱をもった地面との距離が人間よりも近いため、場合によっては30分ほどで熱中症にかかってしまうこともあるといいます。首などを冷やすことで、命を落とす可能性が低くなると話します。
実際に、千葉・松戸市にあるドッグカフェ「しろいぬカフェ」でいま人気なのが、首につけることで体の外から冷やす商品です。
しろいぬカフェ 小川沙耶香さん
「わんちゃん用の『ネッククーラー』というものになりますね。 血管を冷やして体全体を涼しくする、という商品がありまして」
その特徴は、急激に冷やさず、犬にとっての適温だという28℃前後を、2時間ほどキープできることだといいます。また、内側からも冷やせるアイスも好評です。
カフェで食事を楽しんでいたわんちゃんも――
――わんちゃんは暑さに強い方?
お客さん
「あ、弱いですね。外に出なくても、家の中でもエアコンつけてないと、結構はぁはぁ言っちゃうので、結構、体調面心配だなって」
2日は埼玉・熊谷市で最高気温40℃予想となるなど、各地で危険な暑さが続くため、熱中症に厳重な警戒が必要です。