萩生田文書「文科省局長発言と推察」
加計学園の獣医学部開設をめぐり、文部科学省は「萩生田官房副長官の発言概要」と題した文書について改めて記者会見を行い、「総理は平成30年4月開学とおしりを切っていた」との記述について、「文科省の局長の発言と推察される」と説明した。
この文書について去年10月21日に萩生田官房副長官が文科省の常盤高等教育局長と面会した内容を課長補佐が聞き取り、作成したと説明している。文書に書かれた「総理は平成30年4月開学とおしりを切っていた」との発言について、文科省は30日、「担当局長が発言したものと推察される」との新たな説明をした。
文科省・義本総括審議官「萩生田副長官がお話をこの分については(してい)ないというのであれば、これまでの内閣府等々の折衝状況も含めてご説明した内容を局長から聞いて整理したものと思う」
その根拠として、文科省は萩生田副長官が発言を否定していることや常盤局長に記憶がないことをあげた。記者が当時のメモなどないのか説明を求めると、文科省は「常盤局長は残していないと思う」としながらも、再確認する考えを示した。