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障害者の声から開発、直感で使えるリモコン

2018年4月10日 15:31
障害者の声から開発、直感で使えるリモコン

これはエアコンのリモコン。どうやって使うかわかりますか?実はこれ、視覚障害者の声をもとに作られています

横に並んだ長方形の一方をずらすと「電源」オン。形の違いでオンとオフを確認することができます。「モード切替」は、三角形のどこにつまみの位置があるかで判断。つまみを動かすことで冷房、暖房、ドライに切り替えることができます。

「温度」はジグザグのメモリを動かすことで、1℃ずつ上げたり下げたりと、調整することができます。「風量」は金属の棒に通したボールの位置で決定。ボールを右に動かすと風量が強くなります。

「風向き」は、エアコンと同じような形の羽根の部分を動かすことで調整。「タイマー」は時計の形になっており、針を動かして設定します。

操作部の形、位置、動きで、誰でも直感的に操作できるこのリモコン。制作したのは三菱電機の若手社員によるプロジェクトチームです。電化製品が使いづらいという視覚障害者たちの声を受け、障害者はもちろん、機器の操作に不慣れな人でも、誰でも操作できるリモコンを開発することになりました。

プロジェクトチームの3人は、横浜訓盲学院に10か月通い、生徒たちの声を開発に反映させていったそうです。

「リモコンに対して手が伸びなかった生徒さんたちが、自ら笑顔でさわりにいってるっていうのが、一番印象的でした」(三菱電機 デザイン研究所 前谷さん)

誰でも直感で操作できるリモコン。今回はエアコンのリモコンとして形になりましたが、三菱電機では、さまざまな製品での活用も検討しているそうです。


【the SOCIAL futureより】