噴火警戒レベル「2」へ引き下げ 硫黄山
気象庁は、先月噴火した宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の硫黄山の噴火警戒レベルを、「3」から「2」に引き下げた。
気象庁の観測によると、先月19日に250年ぶりに噴火した霧島連山の硫黄山では、先月20日以降、火山性地震の回数が少ない状態が続いていて、山が隆起する地殻変動もほとんど収まっているという。
これを受け、気象庁は1日、硫黄山の噴火警戒レベルを、入山規制を示す「3」から、火口への立ち入りを規制する「2」に引き下げ、噴石や火砕流に警戒が必要な範囲を、半径2キロから半径1キロに縮小した。
硫黄山がある宮崎県のえびの高原は、この時期、ハイキングなどで3万人が訪れる人気の観光地で、気象庁は、火山性地震の回数が再度増えた場合や、急激な地殻変動がみられた場合は、再び警戒レベルを引き上げるとしている。