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東京五輪、マスコットにかける“お金と愛”

2018年7月25日 14:18
東京五輪、マスコットにかける“お金と愛”

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「ミライトワのぬいぐるみ1体14万円超え!」――日本テレビ社会部・藤島幸輔記者に聞く。

東京オリンピックの開幕まであと2年を切った。東京オリンピック・パラリンピックのマスコットがお披露目され、名前も「ミライトワ」と「ソメイティ」に決定した。そして、常設のグッズショップも東京・新宿にオープン。税込み14万円を超える特大のぬいぐるみなど、多くのアイテムが展開されている。


――東京オリンピックあと2年となった24日は、新たなグッズも発売されましたよね。

そうですね。ちょうど本当に昨日ですね。開会式まで2年ということで、イベントなども盛大に行われました。今、グッズの話が出ましたが、組織委員会はこうしたグッズなどの収入で、約140億円を見込んでいるんですね。

ということで、今回のキーワードは「お金と愛」。今回、私はマスコットたちのお披露目という機会に向けて、ぬいぐるみやアニメーションといった制作現場というのを特別に取材させていただきました。

今、スタジオにも小さいぬいぐるみが置いてあるんですが、これをつくるにあたって、当然、全身のバランスといったところももちろんなんですが、例えばにっこりしている口の角度、ここの右の口角をちょっと上げようとか、あるいは耳の付き方とか、すごく細部にまでこだわっているというのが感じられました。

そのこだわりという部分に、マスコットグッズの売り上げというところが、大会の運営とか、収入源といったところで、大きな役割というのがあって、そのために精度の高いものをつくるんだというのが重要だと言えます。

ただ、今回取材していく中で、それ以上に製作する方々の強い愛情というものを感じました。製作していく方々に話を聞いていくと、みなさんが口をそろえて言っていたことがありました。

それは今回のマスコットというのは、大会史上初めて、小学生の投票によって選ばれて、このデザインになりました。そのマスコットが先日のお披露目というタイミングで、子どもたちの元へと帰っていったということになっていて、子どもたちとマスコットというのが、これから一緒に2年後やってくる東京大会を楽しみにしながら、また共に成長していってほしいというような、こういった思いをぬいぐるみをつくっている方もアニメーションをつくっている方も、イラストを手掛けた方も、みなさん一様に話されていたのが印象的でした。1人でも多くの人に愛されて欲しいという製作者の方々の強い思いというのを今回感じました。


――マスコットのプロフィルを見ると、「子どもたちのワクワクをエネルギーに誕生しました」とあったんですね。今度はこの製作者の方々の思いも込めて、ワクワクをみんなに届けてくれそうとも感じますよね。

そうですね。


■藤島幸輔プロフィル
日本テレビ社会部記者。入社後、プロ野球や箱根駅伝、オリンピックなどのスポーツ中継を主に担当。その後、報道局社会部機動班で障害者スポーツなどを取材。今年2月から東京都庁、東京オリンピック・パラリンピック担当記者として日々、取材にいそしんでいる。


【the SOCIAL opinionsより】