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ビッグモーター現役社員「除草剤が突然消えた」 “本社移転”で証拠隠滅の恐れ…家宅捜索に踏み切る 警視庁など

2023年9月16日 6:45
ビッグモーター現役社員「除草剤が突然消えた」 “本社移転”で証拠隠滅の恐れ…家宅捜索に踏み切る 警視庁など

中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前で街路樹が枯れるなどしているのが確認された問題で、警視庁などは15日、東京・港区の本社に器物損壊の疑いで家宅捜索に入りました。こうしたなか、現役社員は「常備されていた除草剤が突然消えた」と証言しています。

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15日午前、六本木ヒルズには、段ボールを手にした警視庁捜査1課の捜査員ら35人ほどの姿がありました。器物損壊の疑いで、ビッグモーター本社が家宅捜索を受けたのです。

今回、捜査しているのは、各地のビッグモーター前の街路樹が不自然に枯れたり、伐採されたりした問題です。7月の会見でも、この問題に関する質問が飛んでいました。

――店舗の前の街路樹に除草剤がまかれて枯れていたのではないかと

ビッグモーター 兼重前社長(今年7月)
「あのー環境整備で…除草をやりますので、それでなったのか…」

先週、警視庁が都内の店舗で家宅捜索を行った際には、草刈り機などを押収。捜査関係者によると、店舗の幹部への任意聴取では、「本社からの具体的な指示はなかった。自分たちでやった」という趣旨の話をしていたということです。

15日、「news zero」は店舗で働く現役社員に話を聞きました。

ビッグモーター 現役社員
「環境整備の点数に応じて、自分たちのボーナスが決まる。街路樹とか雑草があったりとか敷地内の雑草自体汚く見えるのはダメだから、そういった部分は『むしれ』もしくは『除草剤をまけ』と」

問題が表に出ると、店舗にはある変化があったといいます。

ビッグモーター 現役社員
「報道されてから除草剤、常備されていたんですけど、突然それが消えたんですよね」

誰が、誰の判断で撤去したのかはわからないということですが、いつも置いてあった除草剤がなくなっていたということです。警視庁などは、本社から店舗への指示があったかについて調べる方針です。

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そのビッグモーターが15日、突然発表したのが、本社の移転。経営再建を目指すなかで、家賃の高い六本木ヒルズから離れることにしたとみられます。

その移転先は、東京・多摩市にある「ビッグモーター多摩店」。移転は「経営の合理化を図るため」としています。

ただ、この多摩店でも、街路樹が切られているのが確認できます。

都は今月5日に、警視庁に被害届を提出しています。また本社機能の一部は横浜市内のビッグモーター東神奈川店にも移すとしています。

捜査関係者によると、警視庁は事前に本社移転の動きを把握していて、証拠隠滅の恐れもあることから15日の家宅捜索に踏み切ったということです。

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ビッグモーターは14日、都内で銀行団と2回目の会合を行い、資本提携も含めた抜本的な経営再建を目指す方針を伝えました。和泉社長は社員の報酬が減るのを避けるため、販売店1店舗あたり500万円の粗利の上積みなどを社員に求めています。

しかし、実際の現場は、厳しい状況だといいます。

ビッグモーター 現役社員
「お客さんの数はだいぶ減りましたね。報道されているビッグモーターだから、面白半分で来る人しかいないから、10分の1くらいしか来ていない」

「そういうこともあって店も暇なのでキャッチボールをする人もいれば、ゴルフクラブ持ってきてゴルフの練習をしていた(人もいる)。ほぼほぼ自分の知っている従業員は、転職サイトを登録し転職先探している」

一方、保険金不正請求問題をめぐっては連休明けの19日、金融庁がビッグモーターと損保ジャパンに立ち入り検査に入る予定です。

(9月15日放送『news zero』より)

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