出退社が自由、休みも連絡不要の職場がある
働く時間も自由、当日欠勤も自由。働く人に徹底的に優しいエビ工場が大阪にある。なぜ、こうした仕組みを取り入れたのだろうか。
好きな時間に出社してOK、それでいて帰る時間も自由。休む日も連絡なしでいいし、嫌いな仕事はしなくていいという働く側にハッピーすぎるエビ工場がある。
従業員たちは出勤するとホワイトボードで帰宅時間を示す。従業員の多くは子育て中の女性。
子育て中の従業員「子どもが風邪をひいた時とか、連絡がなく休めるのでとても助かっています」
それで会社や工場はちゃんと回るのかと思うが、作業効率は上がった上に人件費は3割削減。仕事内容はエビの加工から配送までさまざまでエビの解凍、殻むき、エビフライなどの調理加工、大きさ別に仕分け、計量、袋詰め、真空パックなどがある。
従業員たちは自由に仕事内容を選ぶことができるが、1つだけルールがある。それは、嫌いな仕事をしないということ。工場には好きな仕事と嫌いな仕事を書いた表を掲示しており、バツ印の嫌いな仕事はやってはいけないと決めている。嫌いな仕事はペースが遅くなるため、禁止事項にすることで、作業効率が上がったという。
フリースケジュール制を導入する前は、全員の休みが続いてしまうことなど不安もあったというが、全く会社に来ないという人はいないという。
従業員たちが個々に労働時間を管理することで、会社側は労務管理の時間を大幅に減らすことができたという。全員休みは5年間で2日だけ。休んだ分は人手が多い時に取り戻せているそうだ。
ここで働いている30代の男性は、これまで一度も働いたことがなかったそうだが、フリースケジュール制なら働けるとこの会社を選んだという。
パプアニューギニア海産・工場長の武藤北斗さん「自分で決めれば、それは納得して仕事ができるだろうし、“サボってやれ”という気も湧かないだろうし、全部がプラスに行くかなというのは、思うというより実感しています」
【the SOCIAL lifeより】