京都 宿泊施設で小学生ら約160人孤立
台風21号の影響で、京都市左京区の宿泊施設で小学生ら約160人が孤立状態となっている。
京都市教育委員会によると、京都市左京区にある野外活動施設に通じる道路が倒れた木により寸断された。この施設では3日から、京都市内の2つの小学校が宿泊研修を行っていて、小学生ら160人が孤立状態となっている。
食料と水は施設内に確保されているということだが、現在も電気とガスが止まっていて、5日午前9時ごろ、体調不良を訴えた小学5年生の男子児童ら2人が消防のヘリで搬送された。教育委員会は、「停電と道路の寸断は想定外だった」とコメントしている。
京都市内では4日、観測史上2番目となる最大瞬間風速39.4メートルを記録し、多くの文化財が被害を受けた。北区の平野神社では京都府の指定文化財の拝殿が倒壊。
また、下京区の西本願寺では、境内の高さ3メートルの塀が、約20メートルにわたって倒壊するなど、国や府の文化財少なくとも25件で被害が確認されているという。