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北海道で震度6強:1人死亡、1人心肺停止

2018年9月6日 12:26
北海道で震度6強:1人死亡、1人心肺停止

6日午前3時過ぎ、北海道安平町で震度6強を観測する地震があった。この地震による津波の心配はない。安平町では家屋が倒壊するなどの被害が出ている。

観測史上最大の震度6強を記録した北海道内。土砂崩れや液状化現象など各地で被害が相次ぎ、1人が死亡、1人が心肺停止となっている。被害の状況をまとめた。

大規模な土砂崩れが発生した厚真町。建物6棟が倒壊、ほかに建物3棟が巻き込まれ、流されたという。気象庁によると厚真町は震度6強の揺れが起きたと想定されるとしている。

町内では83歳の女性が心肺停止となっているほか、32人が安否不明となっている。一方、むかわ町でタンスの下敷きになり、男性1人が死亡している。

震度6強を観測した安平町では、町内のいたるところで建物の壁が倒壊していた。

町内の住宅ではたんすが倒れ、食器などが散乱。仏壇からも線香などが落ち、畳の上に散らばった。町内では午前10時現在で5人がけがをして病院に搬送されたという。

地震が発生したのは午前3時8分ごろ。新千歳空港がある千歳市内では震度6弱を観測した。新千歳空港では、地震の影響で6日は国内線・国際線ともに全便欠航となっている。ターミナルビルも閉鎖されている。

北海道電力によると道内全域で停電が発生し、すべての世帯、約295万戸が停電しているという。復旧の見通しはたっていない。

清田区の里塚地区では、広いエリアで液状化現状が発生。地盤が沈下して多くの住宅が傾いていたほか、噴き出した泥で、道路や車が埋まっている場所があった。亀裂から水が噴き出している場所もあり、復旧には時間がかかる見通し。

札幌市のスーパー・マックスバリュ北1条東店には、開店前から水や食料などを求める客で行列ができ、店では午前9時の開店を1時間半、早めた。

札幌市では市内39か所で給水場を設置しているが、地震による生活の混乱が収拾する目処はたっていない。

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