物価高と円安が直撃……今年のGWは“安近短” 「海外旅行は厳しい」の声も 旅行アナリスト「ホテルまだ間に合う」ナゼ?
新型コロナウイルスが5類に移行して初めてのGWが迫ります。久々の海外旅行を楽しみにしていた人には、円安の影響が及びます。国内でも、料金が高騰する宿泊施設のグレードを下げる人もいるでしょう。航空・旅行アナリストに、傾向や楽しみ方を聞きました。
「今年のGWをカレンダーで見てみると、前半に3連休、後半に4連休ということで、間の3日間に休みをとれば、最大10連休になります。カフカさんは何かご予定はありますか?」
シシド・カフカさん(ミュージシャン・『news zero』木曜パートナー)
「仕事です」
藤井キャスター
「カフカさんは毎週木曜日に出演されますから、ちょうどお仕事ということになります。GWの過ごし方、今年のトレンドはどうなっているのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「今年はやはり物価高と円安の影響があるようです。明治安田生命の調査によると、今年のGWの過ごし方で一番多かったのは『自宅で過ごす』で、46.8%と約半数に上ります。『国内旅行』は12.1%で、『海外旅行』は0.7%にとどまりました」
藤井キャスター
「新型コロナウイルスが5類に移行してから初めてのGWということで、海外に行きたいという方もいらっしゃるのではと思いましたが…」
小栗委員長
「実際に成田空港の国際線の利用者は去年の1.3倍に増える見通しですが、それでもコロナ前の2019年の8割程度です」
小栗委員長
「明治安田生命の調査では、9割以上が物価高で家計に影響があると感じています。これに円安の進行もあり、海外旅行は厳しいと考えている人が多くなっているといいます」
「GWに使う予算も去年より1万円近く低くなり、約3万円です。また『宿泊先のグレードを下げた』『目的地を近場に変更した』という声も多く、今年は『安い・近い・短い』(安近短)が合言葉になっているといいます」
藤井キャスター
「最近ホテルも高くなっているので、より安近短を求めたくなると思います。ふさわしい場所はありますか?」
小栗委員長
「航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに、おすすめスポットを伺いました。今年ならではということでいうと、静岡県の浜名湖です。今年は『浜名湖花博』が開かれ、普通入場券は大人が800円から、小中学生が400円からと非常にお手頃です」
「そして花といえば、今見頃なのが藤です。藤を都内から日帰りで、しかも安く見に行けるのが、栃木県のあしかがフラワーパーク。駅から近く、電車で行けるので車の渋滞も関係ありません」
「今年は安近短なので、その日の天気に合わせて選ぶなど、予約の出足がいつもよりも遅い傾向なので、ホテルなどもまだ間に合うということでした」
藤井キャスター
「ミュージシャンの皆さん、GWはどう過ごすのですか?」
カフカさん
「皆さんがお休みの時は、我々音楽業界は稼ぎ時です。私もこのGWはライブがありますし、ライブ会場もこの時期は取り合いになっているイメージがありますね」
「今年のトレンドが安近短ということですが、ご近所でも知らなかった楽しいスポットがあるかもしれません。新しい発見のあるいい機会かもしれないですね」
藤井キャスター
「浜名湖とあしかがフラワーパークの2つの箇所は、関東向けに見繕ったものです。他の地域の方は(それぞれの)安近短を探してみてください」
(4月25日『news zero』より)