「ハリー・ポッター体験施設」16日開業 “街にも立ち寄って” 地元は地域活性化に期待
16日に東京・練馬区に映画「ハリー・ポッター」の世界が体験できる施設がオープンします。周辺では映画にちなみ、“魔法”で地元を盛り上げようとする取り組みが進んでいました。
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ついに16日、魔法の扉が開かれます。「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がオープンするのです。事前予約制のチケットはすでに1か月以上先まで完売の状態です。
前日の15日、早くもファンが集まっていました。
「もうすごいテンション上がってます」
「すごいドキドキします、これから」
この人気ぶりに期待を寄せるのが、施設が開業する東京・練馬区です。
「魔法界通じてる、やばい、やばい、やばい」
映画に登場する駅をイメージしリニューアルされた最寄り駅には、映画さながらの電話ボックスに興奮する人や、すでにたくさんの“魔法使い”がいました。
「ずっと行きたかったので。完成何年も前から待ってたので、来られてうれしいです、初日から」と話すのは、ハリー・ポッターとそっくりの姿をしていた20年以上のファンです。
オープン初日の16日のチケット入手はしれつな争いだったようです。
ファン
「初日、戦争だったよね」
「私(チケットサイトに)7時間入れなくて」
「私(サイトの画面上で)『あなたの前に1万人います』っていわれた」
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16日のオープンに向け、練馬の街で広がっていたのは、“多くの人に街にも立ち寄ってほしい”という思いです。
fumikura 井守正暁店主
「せっかくできた施設ですので、できる限り街を盛り上げていこうというのが一番ですね」
このカフェは今月1日から、つえを持つ記念撮影や光る文字を書ける「魔法世界へようこそ!」フェアを実施しています。客はファンだけでなく、さまざまです。
――魔術って知ってます? 魔法?
客
「魔法、知らない」
――ハリー・ポッターがどういうものか知っていますか?
客
「知らない。なんかこうしてやってるじゃない」
それでも、施設のオープンは楽しみだといいます。
客
「(施設オープンは)楽しみだわ。私なんかハリー・ポッター知らないから。階段がこう動いて、人が来るのが楽しみ」
16日から“魔法メニュー”を販売するコーヒー店もあります。
――商品名はなんですか
志村電機珈琲焙煎所 志村麗美店長
「商品名は…なんだっけ。ちょっと考えたばっかりですみません」
ただ、実はバタバタで、商品名はこの日のお昼過ぎに決まったばかりでした。その名も、映画に登場する帽子をイメージした「魔法の帽子のグラグラテスト」(750円)です。
志村電機珈琲焙煎所 志村麗美店長
「なかなか思い浮かばなくて。上のソフトクリームが横にたれてきたりするので、こぼさずに上手に食べていただけるかどうかというテストです。足を運んでいただけるよう、楽しいメニューと思いまして」
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さらには、街のガイドブックも生まれています。
ねりま観光センター長・吉田法仁さん
「『地球の歩き方』さんとコラボさせていただいて」
練馬区観光センターが人気の旅行誌「地球の歩き方」とコラボして、街のガイドブックを作りました。そのタイトルは「豊島園通りの歩き方」です。
豊島園通りとは、多くの路線が通る練馬駅から施設までの道のことです。通りにある飲食店や土産物店を掲載していて、多言語にも対応しています。
ねりま観光センター長・吉田法仁さん
「練馬駅から施設までお散歩してもらうイメージで作っている。世界的に有名なコンテンツが来るっていうことは、期待と喜び、うれしさがある。来ていただいたお客さんには、練馬区を楽しんでいただければ」
東京・練馬が世界から注目される街へ。期待が高まっています。