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気象庁が緊急会見 早めの避難を呼びかけ

2019年7月2日 21:32
気象庁が緊急会見 早めの避難を呼びかけ

九州を中心に降り続いている大雨について、気象庁は2日、緊急会見を開いた。3日以降、九州を中心に、命に危険を及ぼすような災害が発生する恐れが高まっているとして、早めの避難を呼びかけた。

気象庁によると、九州を中心とした西日本では、3日昼前から4日にかけて、さらに猛烈な雨が降る見込み。3日正午からの24時間で、九州では多い所で300ミリから400ミリの雨量が予想されている。

特に、熊本県や鹿児島県では、1日で平年の7月1か月分の雨量を超える恐れがある。大雨は少なくとも6日ごろまで降り続くとみられ、九州では降り始めからの総雨量が去年の西日本豪雨の時の雨量を上回る所もある見込み。

気象庁は、すでに地盤が緩んでいる所があるとして、土砂災害や河川の氾濫に、厳重に警戒するよう求めている。また、警戒レベル5にあたる「大雨特別警報」を出す可能性については、「ゼロではない」としつつ、「大雨特別警報が出た時には、被害が発生している可能性がきわめて高いので、特別警報を待つことなく、自分の命や大切な人の命を守るために、早めの避難が必要だ」と呼びかけた。

気象庁が地震や台風、噴火以外で緊急会見を開くのは異例で、去年の西日本豪雨の時以来。気象庁は3日午前10時から再び緊急会見を行い、最新の見通しを説明することにしている。