×

中川翔子×いじめ5 デジタルにも逃げ場

2019年9月13日 19:46
中川翔子×いじめ5 デジタルにも逃げ場


■好きなことや隣(とな)ってくれる人をどうしても見つけにくい人たちはどのような行動を取ればいいのか?

周りに話せる人や、本当の自分を出せる人がいないのだったら、ネットの世界で見つければいい。アカウントとかはいくつ作ってもいいと思います。自分の好きなこととかを発信するアカウントを作るとか、なんとか気持ちを紛らわすために試行錯誤をして欲しいです。

私は当時パソコンを買ってもらって。まだ今みたいにSNSをみんながやってる時代ではなかったんですけど。学校じゃないところで大人たちと夜中にチャットをずっとやってたりとか。それでも話し相手がいるってのはすごい楽しくて。ある意味で居場所になってたんですよね。当時まだ23時以降になるとテレホーダイってネットがやり放題な時間になる。だから「真夜中は私の時間だ」みたいな感じに昼夜逆転をしちゃって。ずっと夏休みとかネットをやって、チャットやってみたいな感じでした。そのうちに、すごくアニメとか特撮とかゲームとかにハマって、ゲームやってる時間も実はイマジネーションを育てたりとか。

人生ってRPGみたいに出会いと別れがあって経験値があって、なんか無駄なようなことも経験値になるみたいなこともゲームは実は教えてくれたりするし。それに、たとえば憧れの人を見つけてこの人みたいに綺麗になりたいなって。それでダイエットとかメイクとか研究したりとかをし出したり。しんどいことから気持ちをそらしてるうちに。ハマることができてくると、すごくそれはいいことなんじゃないかなって。


■“褒めアカウント”に居場所を作る

あとは、今だったらSNSとかで世界とつながれる。いろんな自由な大人がいますよね。どんな細かい趣味であっても「こんなの他に好きな人はいないだろう」とか、学校で話せないってことでも絶対マニアはいるし。すごい不思議なことをずっとやってる大人もいっぱいいるし。それに誰かの好きを否定していい人なんてそんな権利、誰も持ってないので、違う場所で心の居場所を見つけてほしいですね。

例えば、アカウントいくつ作ってもいいんですけどヤミアカウントとかよりも、無理やりでもいいから何かを褒めるゲーム感覚で楽しむような“褒めアカウント”。好きだったことを書き残す明るい遺書みたいなつもりで始めてほしいなって思います。そうやっているうちに「好き」とか「かわいい」「おいしい」「うれしい」とかがチャージしていく。


■「言霊」が同じ趣味の人どうしを結びつける

ブログを始めるとき、最初は悪いことを書こうと思ったんですよ。でも、「言霊」って日本語にはあるから、「思い出す→書き残す→万が一誰かが見る」と、何段階も呪いが倍加していくのはちょっと嫌だなって。

例えば、私は卒業文集にほとんど顔が載ってなかったから、「今死んだら誰も私のことを知らないままこの世から消えるんだな」ってなったときにちょっと悔しかったっていうのもあって。だったら「これが好きだったよ」ってことを書き残そうって。明るい遺書のつもりで書き始めたんです。そうしたら本当に好きなことしばりにしといてよかったなって後で思ったんですけど、書いたことが違った形で叶ったりとか、書いてたことが時間とか関係なく誰かに飛んでいって、同じ趣味の人と全然違うところで出会ったりとか。「これが好き」ってことを共感できる人がいてくれるってすごく素敵なことだと思うので。好きなことをつづるためのアカウントを作ってほしいです。だれにも見られなくてもいいから。


■他人の個性をディスる人とのつきあい方

ちょっと変わっているとか浮いてるとか。個性っていうものをディスる人が現れたりとかすると思うんですけど本来なら、そっちの方がダサいわけですよね。誰かを攻撃したり、誰かの「好き」を否定したりする資格なんてないし。そういう悪口とか悪い行動してると絶対自分に返ってくると思うんですよ。

だから、本来なら大人だったら、悪口言っていたりとか変な人とかいたらフェードアウトしたりとか、距離を整理したりとかはできるようになってくる。仕事だからしょうがないけどプライベートでは付き合わないとか。でも、学生時代だとやっぱり学校など行かなきゃいけない場所となると、どうしても(他人の個性をディスる人とも)会わないといけない。すごいしんどいですよね。

だけど人を攻撃しているばっかりのそんな人の人生なんかより「ああ。よかった」って、自分なりに幸せになることが一番リベンジだと思うんですよね。だから、本当は無視してほしい。だけど攻撃を実際に受けちゃってるとしたら、攻撃してくる側が悪いので。自分は絶対悪くないですよ。

24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中