障害者でもファッションをあきらめない
このスカートは、すべてのプリーツにファスナーがついています。裾が広がったスカートははきづらいため、タイトスカートのままはいて、車いすに乗った後にファスナーを開けば、エレガントなフレアスカートに変身します。
健常者もおしゃれとして楽しむことができます。障害がある人もそうでない人も着られるユニバーサルデザインのブランド「041(オーフォアワン)」。渋谷のファッションイベントに登場しました。
この日、ブースではもう一人、服の製作に携わった女の子が接客をしていました。お客さんに呼びかけるのは加藤真心さん(9)。徐々に全身の筋力が弱くなる先天性の筋ジストロフィーを患っています。そのため、よだれを垂らしてしまうことがあり、スタイ(よだれかけ)が欠かせません。
既存のものは赤ちゃん向けのデザインが多く、成長した真心さんに似合うものがありませんでした。エプロン仕様になった服には、吸水速乾素材が使われていて、スタイの役割をしてくれます。
母・さくらさん「福祉洋服って機能面が全面的に出ているものが多いので、自分が本当に好きなものがなかったりするんですけど、あきらめないでちゃんとファッションを楽しめるっていう時代になってきたんだなと」「水仕事するときとかも、エプロン代わりに」
かわいいデザインに足をとめるお客さんも――
客「これはすごいアイデアですね」「(この服は)障害のあるなしにかかわらず、合わせられますもんね」
ほかにも前面が開いて、脱ぎ着しやすいパンツや、背面が取り外せて、車いすに座ったままでも着られるコートなどがあります。
ユナイテッドアローズ・玉井さん「障害あるなしに関係なく、楽しめるというところがあるので、ファッションの好きな方にも広く周知できるいい機会だったかと思います」
【the SOCIAL viewより】