水道局談合 都職員ら7人懲戒処分
東京都の浄水場の業務委託を巡る談合で、都は調査の最終報告書を公表し、受注業者に予定価格を漏らしていたなどとして、関与した職員ら7人を懲戒処分とした。
東京都が発表した最終報告書によると、水道局の複数の職員は、2010年度以降、浄水場の運営業務を発注する際、業者に非公表の予定価格などの情報を漏らしていたという。金銭の授受などはなかったとしている。
その上で、都は、情報を漏らしていた職員3人を最大で停職6か月、上司だった職員4人を減給または戒告の懲戒処分にした。
また、すでに退職したり死亡した元職員18人についても、最大で停職6か月などの懲戒処分に相当するとして、給与の自主返納を求めるとしている。
会見した中嶋正宏水道局長は、「都政への信頼を損なうもので、都民におわびする」と陳謝したが、“組織ぐるみの談合”については、否定した。
この談合を巡っては、公正取引委員会が官製談合防止法に基づき、都に改善措置を求めたほか、業者に対しても、課徴金納付を命じていた。