山形・南陽市の大規模山火事 発生3日目も延焼続く…「東京ドーム約30個分」焼失 避難指示も
山形県南陽市で起きた大規模な山火事。発生3日目となった6日も延焼していて、一部地域の住民には避難指示も出されています。
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山形放送・中川悠アナウンサー(山形・南陽市、6日午後)
「煙が勢いよく立ち上っているのがうかがえます」
山の間から高く立ち上る煙。緑が生い茂るなか、茶色くくすんだ木々が目立ちます。上空から、ヘリコプターが放水する様子も見られました。4日、この場所で大規模な山火事が発生。6日で発生から3日目となりました。
記者(4日午後)
「ものすごい炎と煙が上空にあがっています」
大きく立ち上る、白い煙。ふもとや市街地まで迫る勢いです。
記者(4日午後)
「建物から煙があがっています」
骨組みがむき出しになった建物も。この火事で、現場にいた70代の男性が両足にやけどをしたほか、山頂付近の山小屋などが全焼しました。現場には、何台ものヘリが出動。周辺から水をくみ、放水作業を行っていましたが─。
発生から6日までの焼失面積は、135ヘクタール(※6日午後4時時点)。東京ドーム約30個分の範囲にまで拡大しています。
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5日夜、避難所には不安な夜を過ごす住民もいました。
避難した住民
「風向きで火の方向が全然変わる。ちょっと油断はできない」
避難した住民
「身近で起きると、他人事じゃないなと」
南陽市では、延焼の恐れがある2つの地区の148世帯、合わせて410人に対し、避難指示を出しています。
6日、現場近くには自衛隊と地元の消防などが、現場指揮本部を設置。400人態勢での消火作業が続いています。消防によると、鎮火までにあと数日はかかる見込みだということです。
(5月6日放送『news zero』より)