神戸市沿岸にイルカの群れ 少なくとも26頭 大阪湾で“数年に一度”は…
兵庫県神戸市の沿岸でイルカが群れで泳いでいるのをカメラが捉えました。大阪湾付近では、数年に一度ある出来事ということなんですが…
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11月1日午前10時半前、兵庫県神戸市の沿岸で見つけたのはイルカの群れです。
記者
「神戸市の近海でイルカが群れをなして泳いでいます。かなりの数のイルカがいるように見えます」
その数、少なくとも26頭。場所は、兵庫県と大阪府が囲む大阪湾。神戸市の沿岸わずか2キロほどのところです。
陸からほど近い場所を群れをなして泳ぐイルカ。周囲には多くの船舶が行き交います。
実はこの1時間以上前、別の場所でもイルカが目撃されていました。兵庫県尼崎市の堤防から撮影された動画には、背びれを見せながら泳いでいる複数のイルカが映っています。
撮影者
「海面がバチャバチャと何か騒ぎ始めたので、最初、フィッシュイーター(肉食魚)が小魚を追いかけてるのかなと思ってみていたら、ちょっと違うぞ! よく見たら、イルカでした。だいぶ珍しいとは思います」
専門家によると、群れは“マイルカ”の可能性が高いといいます。
東京海洋大学・鯨類学研究室 中村玄助教
「(マイルカは)10頭から、多いと1万頭の群れを作って群れで行動するのが一般的。(今回は)マイルカの群れとしては標準」
大阪湾付近では、数年に一度、マイルカの発見例があるといいますが、今回、出没した理由については…
東京海洋大学鯨類学研究室 中村玄助教
「おそらく、太平洋の大陸棚付近に主に分布しているマイルカが、たまたま湾内に入ってきたのではないか。原因の特定は難しいと思う」
ただ、病気などで異常を来しているようには見えないといいます。過去の例と同じように、数日中に大阪湾から泳ぎ去るのではないかということです。