沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先となる名護市辺野古の埋め立てを巡り、国が沖縄県の代わりに工事の設計変更を承認する「代執行」に向けた裁判で、福岡高裁那覇支部は、国の請求を認め、沖縄県に対し、今月25日までに設計変更を承認するよう命じました。

この裁判は、辺野古沖で見つかった軟弱な地盤を改良するための工事の設計変更を沖縄県が承認しないのは違法だとして国が県に代わって承認する代執行に向け、県を訴えたものです。

福岡高裁那覇支部の三浦隆志裁判長は20日の判決で、国側の請求を認め、沖縄県に対し、今月25日までに設計変更を承認するよう命じました。

これにより、期限までに沖縄県が承認しない場合は、国は県の代わりに工事を承認する「代執行」を行うことができます。