接触8割減 専門家会議が示す「落とし穴」
「人との接触を8割減らす」この目標に私たちはどこまで近づけているのでしょうか。
22日に開かれた専門家会議の会見では、「接触を8割減らすという目標は達成できているとは言えない状況だ」と発表されました。
そんな中、見えてきたのは、自粛生活の中で逆に人が増えてしまっている「落とし穴」です。
■人との接触を8割減らす、10のポイント
4月22日、専門家会議が具体的に日常生活を見直すための「人との接触を8割減らす 10のポイント」を示しました。
【人との接触を8割減らす、10のポイント】
(1)ビデオ通話でオンライン帰省
(2)スーパーは1人または少人数ですいている時間に
(3)ジョギングは少人数で。公園はすいた時間、場所を選ぶ
(4)待てる買い物は通販で
(5)飲み会はオンラインで
(6)診療は遠隔診療。定期受診は間隔を調整
(7)筋トレやヨガは自宅で動画を活用
(8)飲食は持ち帰り、宅配も
(9)仕事は在宅勤務。通勤は医療・インフラ・物流など社会機能維持のために
(10)会話はマスクをつけて
また、この10のポイントを示しているパンフレットでは、「3つの密を避けましょう」「手洗い・咳エチケット・換気や、健康管理も、同様に重要です」とも呼びかけています。
■公園は感染予防の「落とし穴」
この中で3番目の「公園」について、専門家会議では「落とし穴」と表現していました。これは、「これまで特別に注意してこなかったが、今後は注意してほしい」という意味です。今は他に行く場所がないため、運動したり、子供を遊ばせたりするために公園に行く方が多くなっています。
公園は「屋外」なのでリスクが高い場所ではありませんが、人口密度が高くなるとリスクはゼロではありません。
したがって、「2メートル以内でたくさんの人が集まって長時間過ごす」という状態は意識して避けてください。例えば、集まって運動したり、砂場で密集して遊んだり、隣に座って会話したりすることは避けた方が良いです。また、「10のポイント」にもありますが、すいている時間を選ぶことも大事です。
■小池都知事「買い物を“3日に1回”に」
2番目にある「スーパー」についてですが、
荷物が重いので1人での買い物は難しいという人や、必ずしも空いている時間には行けないという人もいると思います。
そこで専門家会議は事業者らに対し、以下のような考慮すべき感染予防策を求めました。
【考慮すべき感染予防策】
・混雑時の入場制限
・一方通行の誘導
・行列する位置の指定など
そんな中、東京都の小池都知事は、一部のスーパーなどでのいわゆる「3密」状態を解消するため、都民に対して買い物の回数を3日に1回程度に減らすことを呼びかけました。
また、事業者には、SNSなどですいている時間帯の情報発信や、高齢者や妊婦などの専用の買い物時間を設定したり、買い物カゴの数を減らすことで、入店の抑制を行うよう提案しました。
※4月23日放送 news every.『ナゼナニっ?』などより