3月末で78年の歴史に幕を下ろす宮城・美里町の不動堂中学校で、最後の卒業式が6日行われました。

式に参加したのは、この学校最後の卒業生79人。

1947年に開校した美里町の不動堂中学校は、卒業者数がピーク時に200人を超えていましたが、今年はその半分以下に。
3月末、少子化による学校再編で、78年の歴史に幕をおろします。

卒業生代表・鈴木こころさん
「私たちは最後の卒業生になった事を誇りに思い、これからの人生を力強く歩んでいきます」

式に参列した保護者の中には、30年前にこの学校を卒業したという人もいました。

1995年卒業・青木英治さん
「まさか自分の息子が母校の最後の卒業生になるとは、想像すらしたことがなかったので、これも大きな縁なのかなと思って。同じ中学校を卒業できたことを誇りに、これからもがんばってほしい」

卒業生は、3年間を共に過ごした仲間や母校との別れを惜しんでいました。

卒業生
「（母校が）なくなってしまうのはとても寂しいけれど、新しい美里中学校でも後輩たちが新しい歴史を築き上げていってくれると思うので、がんばれって言いたい」
「不動堂中学校はあいさつが盛んだったので、それを引き継いでいってほしいと思います」

不動堂中学校は、4月に町内2つの中学校と統合し美里町中学校として開校します。