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新型コロナ「抗体」人工的に作ることに成功

2020年5月8日 14:49

新型コロナウイルスに感染すると、ウイルスとたたかうために体内に「抗体」ができます。この「抗体」を人工的に作ることに成功し、ウイルスの感染力を抑えることも確認できたと、北里大学などの研究グループが発表しました。

ヒトの体に、あるウイルスが入って来ると、このウイルスだけを標的にして結合する「抗体」というタンパク質が作られ、ウイルスが肺や、のどなどの細胞に入り込むのを阻止します。

7日、北里大学や花王などの研究グループは、新型コロナウイルスを標的にする「抗体」を人工的に作ることに成功し、実験では、この「抗体」によって、ウイルスが、ヒトの細胞に感染するのを抑えるのが確認できたと、発表しました。

今回開発された「抗体」は、通常の抗体よりも小さい上、材料として、ラクダ科の動物由来の物質を使うため、安く大量に作ることができるということです。

開発チームは、この「抗体」が、新型コロナウイルスだけに結合する性質を利用して、ウイルスの有無を調べる抗原検査や抗体検査に活用できるほか、ウイルスの増殖を抑える治療薬の開発につながるとしています。

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