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マスクで痛みや肌トラブルの相談増…対策は

2020年5月13日 18:54
マスクで痛みや肌トラブルの相談増…対策は

新型コロナウイルス感染防止のため、マスクをつける時間も増えています。暑さが本格化し、病院には、マスクを長時間つけることにより、耳の痛みや、肌荒れなど肌トラブルの相談が増えているといいます。どのような対策が効果的なのでしょうか。

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13日、28.7℃と今年一番の暑さを観測した東京都心。

男性「暑いです、上も脱いでますし」

突然の暑さに、今年ならではの悩みも…

30代女性「マスクの中が蒸れるので暑い。息苦しさは感じたりしますね」

20代女性「マスクを外せないのでストレス感じています」

新型コロナウイルスの影響で、長時間つける機会が増えたマスク。暑さが本格化し、「マスク熱中症」も心配される中、街の人が気にしていたのは――

「耳痛くなるの大きいです。一瞬緩めたりするけど我慢してつけ続けてる」「ここ(耳)が痛いのですれちゃって赤くなる」

「耳が痛い」という悩み。輪ゴムやヘアピンを使ってひもを耳にかけないように対策している人もいますが、こうしたマスクの悩みを解消するため、あるアイテムが注目されています。

神奈川・相模原市の工場で作られていたのは――

相模カラーフォーム工業・甲斐大輔取締役「こちら『くびにかけるくん』(407円)という商品。切り込みにマスクのひもを通して首の後ろにとめていただく」

マスクのひもを耳ではなく、首にかけるのです。スポンジ素材でできていて、簡単に装着可能。つけ心地は…

「耳も痛くならず、ストレスを感じませんね」

5年前に開発されたこの商品。マスクが欠かせなくなった今、注文が急増し、現在、出荷が間に合っていないといいます。

相模カラーフォーム工業・甲斐取締役「去年の同じ時期に比べて約40倍の売り上げになっています。この時期にこれだけ注文いただけるのはありがたい」

「耳が小さい子供でもマスクがつけられる」と反響が。医療従事者や主婦からの注文が多いということです。

また、汗ばむ夏に向けて「夏用マスク」を開発した会社も。

アパレルアイ・福永浩士常務取締役「快適に過ごせるようにと、触った瞬間にひやっとする感じが得られる機能がついた(マスク)」

作っているのは広島県福山市にあるアパレル会社。衣類を扱ってきたノウハウをいかして、先月からマスクの製造販売を始めました。「夏用マスク」は洗って何度も使えるということです。

一方で、マスクの悩みはこんなものも…

「赤くなっちゃったり乾燥とか肌荒れもひどいですね」「この辺がベラベラになる。時々(マスクを)外して顔洗う」「頬の部分とか鼻の下あたりが荒れちゃいます」

それは「肌荒れ」です。病院では「肌トラブル」の相談が増えているといいます。

赤須医院・赤須玲子院長「だいたい2割から5割くらい増えているんじゃないかなと。20代、30代の女性ですね。いわゆる大人のニキビの相談が多くなっている」

摩擦によって生じやすいという大人のニキビ。マスクを1日中つけることで、皮膚とマスクがこすれて、悪化してしまうといいます。どのように対策すればいいのでしょうか。大切なのは、マスクをつけるときのひと工夫。

赤須医院・赤須院長「(マスクを)直につけるのではなくて、内側に1つクッションになるものを入れる」

ティッシュやガーゼ、コットンを間に挟むことで、かゆみを抑えることができるといいます。

赤須医院・赤須院長「梅雨時期から夏にかけてニキビは悪化していきます。紫外線による乾燥も進むので、肌はしっかり保湿しないとだめですね」

帰宅後に顔をしっかり洗い、肌を清潔に保つこと、保湿も重要だということです。