専門家会議 次の波に備え“体制強化を”
政府の専門家会議が、緊急事態宣言が全国で解除されてから初めて開かれ、宣言の効果を評価した上で、次の波に備えて検査や医療体制の強化を求めました。
専門家会議・尾身茂副座長「市民の皆様が、本当にご協力して(いただき)心より感謝」
専門家会議は、感染のピークは4月1日ごろで、4月7日に出された緊急事態宣言の前に減少に転じ始めていたと考えられると分析しました。3月中に、繁華街などで営業自粛が呼びかけられたことや、3つの密を避ける行動が始まっていた成果だと見ています。
その上で、緊急事態宣言後、人との接触を減らすことが維持され、全国レベルで、より安定的に感染拡大をくい止めたと評価しました。
また、死亡者や重症者が欧米に比べて少なく抑えられていることについて、国民皆保険によって誰もが医療機関を受診できることや、手洗いの習慣など衛生意識が高いこと、感染経路を細かく追跡できた結果だとしました。
専門家会議・尾身茂副座長「今後の新たな感染拡大に備えて、検査体制、クラスター対策、医療提供体制の強化、治療法、治療薬等々の確定に全力で取り組むべき」
専門家会議は、次の波に備えるべきだとして、都道府県などにおよそ50項目のチェックリストを示し、検査や医療体制の強化を求めました。