花見シーズンも…東京でコロナ感染“1万人”迫る なぜ増加傾向…専門家は
30日、東京では新たに9520人の新型コロナウイルス感染が確認されました。先週から3090人増え4日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回っています。感染者数の増加傾向について、専門家は…。
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本格的な“花見シーズン”。まん延防止等重点措置の解除から1週間がすぎ、東京の桜の名所、目黒川沿いにある居酒屋では、ビールで乾杯する人々の姿がありました。
男性客
「今年、初めて(会った)」
女性客
「“まん延防止”出てたので」
別の女性客は「久しぶりですよね。集まれたことがうれしくて」と語りました。
1年前の緊急事態宣言中は、客が全く入らない日が続いた2階席も、30日夜は多くの客が入っていました。にぎわいを取り戻しつつありますが――
居酒屋の店員
「2年間、開けたり閉めたり、本当、大変だったんですけど、また最近、コロナ増えてきているし、不安はありますね」
30日、新たに9520人の感染が確認された東京。先週から3090人増え、4日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回っています。
専門家は――
国際医療福祉大学 松本哲哉主任教授
「(感染者数の)ピークを越えたことが安心材料になって、もうそろそろ動いてもいいだろう、飲食もいいだろうということで、それが感染者数の増加につながっている可能性は高い。東京でいえば(感染者が)1万5000人くらいまでは増えてもおかしくないと思います」
一方、都内の病床使用率は25.5%と前日より減少しています。ただ、30日夜、厚労省の専門家会議は、直近1週間の感染者数の平均が増加傾向になったと指摘しました。
厚労省アドバイザリーボード 脇田座長
「新規感染者における20代の割合に増加傾向がみられる。いつも流行の拡大の初期にみられるので、そこにつながっていくかと」
また、日本でも置き換わりが進むオミクロン株の「BA.2」系統について、イギリスでは感染者だけでなく、重症者や死亡者も増えているとして警戒感を示しました。
厚労省アドバイザリーボード 脇田座長
「春休み・お花見・入学式等の多くの人が集まる機会があります。リバウンドを防ぐためにも、感染防止策の徹底をお願いしたい」
(3月30日放送『news zero』より)