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事故相次ぐ“魔の交差点” 実際に走行すると… 愛知・豊橋市

2024年9月17日 21:26
事故相次ぐ“魔の交差点” 実際に走行すると… 愛知・豊橋市

愛知県豊橋市内の交差点で起きた車同士の衝突事故。この場所では、3年で8回も事故が相次いでいるといいます。“魔の交差点”と呼ばれるワケを調べました。

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今年7月、愛知県豊橋市の住宅地にある見通しの良い交差点で撮影されたのは、黄色の車が直進してきた次の瞬間、右折しようと交差点に進入してきた車と衝突した様子です。ぶつかった衝撃で黄色の車はそのまま脇のガードパイプにぶつかり停止しました。近くには自転車に乗った女性もいました。ガードパイプが無ければ命にかかわる重大な事故になっていたかもしれません。

この3週間前にも、交差点を進行する緑色の車に、「赤信号」にもかかわらずスピードを落とさず交差点に進入してきた赤色の車が衝突。その衝撃で、緑色の車ははね飛ばされ、赤色の車もガードパイプに突っ込みました。

赤色の車を運転していた女性ドライバーは、ショックを受けているのか、両手で顔を覆っていました。駆け付けた近所の人らが他の車を誘導するなどして、事故の対応にあたっていました。

近所の人
「本当に事故が多い交差点で、近所の話とも合わせるとだいたいもう3年で8回くらい。直線の車線で見晴らしも良いからスピードも出やすいのかな」

映像提供者
「小学生がいつも朝と夕方に通るところなんです。(重大な事故が)いつか起きるんじゃないかという怖さはすごくありますね」

さらに、別の交差点でも車とバイクが衝突する事故が発生していました。いずれの事故も重傷者はいないということです。

一体、なぜ、これらの交差点で事故が多く起きているのでしょうか。実際に車で走行してみると…

記者
「対向車側に信号機が設置されているのがわかります」

信号機が「左側」ではなく「右側」に取り付けられていました。

専門家は…

交通事故鑑定人 中島博史さん
「あの交差点は対向車線の上に信号機がある。道が直線路で見通しがよいために次の信号機が見えてしまう。本来、見なくてはならない信号機を見落としてしまう可能性が高い」

なぜ「右側」に信号機が設置されたのか。愛知県警によりますと左側の地中に水路があり、柱を立てることができなかったといいます。

市と県警は、信号機の見落としを防ぐための対策を引き続き検討するとしています。