“闇バイト”連続強盗指示の発信元はアメリカの国番号 拠点特定を妨害する目的か
関東で相次ぐ“闇バイト”による一連の強盗事件で、逮捕された実行役らが秘匿性の高い通信アプリで指示を受ける際、指示の発信元の多くがアメリカの国番号「1」がついた電話番号だったことがわかりました。
ことし8月以降、関東を中心に“闇バイト”による強盗などの事件が相次ぎ、警視庁と神奈川県警、埼玉県警、千葉県警は、合同捜査本部を設置して、「指示役」グループの検挙に向けて捜査を進めています。
事件の多くは秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を使って指示が出されていたとみられ、合同捜査本部は逮捕された実行役らから押収した100台以上のスマホの解析を進めていますが、その後の捜査関係者への取材で、指示の発信元の多くが国際電話の国番号でアメリカを示す「1」で始まる電話番号だったことがわかりました。
国番号に続く市外局番はアメリカ国内の複数の州を示していたということです。
合同捜査本部は、「指示役」グループが拠点を特定する捜査をかく乱させる目的で、アプリなどを使って取得したアメリカの番号を使ってシグナルのアカウントを作成し、指示を出していたとみて調べています。