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【解説】関東で相次ぐ強盗事件…横浜市、千葉・白井市の事件との関連は

2024年10月16日 19:10
【解説】関東で相次ぐ強盗事件…横浜市、千葉・白井市の事件との関連は

16日午前、神奈川県横浜市の民家で住人とみられる男性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。男性は手足を縛られていたということです。また16日未明、千葉県白井市の民家で2人組とみられる男が住人の女性2人にケガをさせ、現金と車を奪って逃走しました。警察は関東で相次ぐ強盗事件との関連も捜査しています。一連の広域強盗事件について、日本テレビ社会部警察庁担当の高柳遼太郎記者に聞きました。

──関東で相次ぐ強盗事件、16日の千葉県と神奈川県の事件との関連はわかっているのでしょうか?

千葉県白井市の事件については、被害にあった住人が目隠しをされ、粘着テープのようなもので縛られるなど、荒っぽい手口となっています。また犯行中に指示役から電話で指示を受けていた可能性もあるということで、「闇バイト」、SNSで実行役が募集される匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による犯罪の特徴がみられています。

とはいえ、まだ一連の強盗などの事件と関連があるかはこれからの捜査となります。もちろんその可能性も視野に捜査をして、実行役が逮捕できれば、その供述を集め、スマートフォンの解析を進めるなどして、指示役を特定、検挙していくことになります。

また神奈川県横浜市の事件は、室内が荒らされていないかも含めて調べている段階だと思います。ただもちろん強盗目的の犯行の可能性もありますので、県警は一連の強盗事件との関連も視野に捜査するということです。

──その一連の強盗事件警察の捜査状況はどこまで進んでいますか?

警察は県警の垣根をこえて情報共有を行っています。警察庁は今月8日に、警視庁、埼玉県警、千葉県警、神奈川県警の各刑事部長らを集めた捜査会議を開きました。この会議では各県警の垣根や部門の垣根をこえて、迅速で幅広い情報の共有が不可欠だと確認していまして、16日の事件についても速やかに関連がないか、捜査情報が共有されていると思います。


会議の中でも特に、今年8月以降に起きた7つの強盗などの事件については、同じ指示役からの指示を受けた犯行ではないかとみて捜査を進めています。どの事件も「闇バイト」、SNSで実行役が募集されていて、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による犯行とみられていますが、捜査関係者によると、同じ実行役が複数の事件に関与しているとみられることや、匿名性の高いアプリで同じ指示役のアカウントから指示を受けているケースがあるとみられるため、特に関連性を調べています。

──私たちが身を守るためにはどういった点に注意が必要でしょうか?

捜査関係者によると、一連の事件の中で、狙われた住宅の1つは最近リフォームをしたばかりだったという話があります。このリフォームが事件につながったかはわかりませんが、一般的に家の中の構造を把握されることはリスクを高めることになると捜査関係者は話しています。身元のはっきりわからない、訪問してくる業者などについては、家に入れないなどの対策が必要となります。また「お金を持っている」というような話を他人にしないなどを心がける必要があるともしています。