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都 最高警戒レベル維持“感染再拡大懸念”

2021年3月4日 20:08
都 最高警戒レベル維持“感染再拡大懸念”

東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、「感染者の減少傾向が鈍化し、春先の行事などで再度増加に転じたり、変異株による感染拡大のリスクがある」として、最も深刻な警戒レベルを維持しました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫センター長「新規陽性者数の減少傾向が鈍化しております。今後感染力が強い変異株によって感染拡大のスピードが増すリスクがあります。花見、歓送迎会あるいは卒業旅行、これらの行事によって再度増加に転じることが危惧される」

東京都医師会・猪口正孝副会長「変異株が問題となっており、病床のひっ迫が解消されないまま感染が再拡大する可能性があります」

都内の感染者数の平均は、前回のおよそ288人から、およそ272人となり、依然として高い値で推移し、減少傾向は鈍化していると指摘されました。

専門家は、花見などの行事が増えて、感染がリバウンドすることや、都内で14例確認された変異株によって、感染が急速に拡大するリスクがあると懸念を示しました。また、繁華街では、昼間の人出が増え続けていて、対策の強化が必要だと指摘しました。

東京都は、緊急事態宣言の延長に向け、1都3県で対策の強化を検討するほか、変異株のスクリーニング検査も拡充する方針です。