転職サイト公募“副市長”内定者を議会否決
転職サイトを通じて副市長を公募するという異例の取り組みを行っていた広島県の自治体。内定者が出ていましたが、10日、議会で否決されました。
「安芸高田市に変革を起こしていく、これを狙ってる」――今年1月、会見で意気込みを語っていた広島県安芸高田市の石丸伸二市長。
去年8月に当選した石丸市長が、変革の一つに掲げたのが、転職サイトを使った副市長の公募です。任期は4年、月給は70万円で、年収は1200万円ほどになるといいます。
この副市長の公募に、国内外から4000人以上が応募。選考の結果、内定したのは一般社団法人で企業支援などを行う大阪府出身の四登夏希氏(34)でした。
石丸市長「ご経歴・能力からして即戦力と」
しかし、10日に行われた市議会で…。
議長「賛成の諸君の起立を求めます」「起立少数であります。よって本案は否決されました」
内定していた四登氏を副市長に選任する案が否決(賛成7人、反対8人)されたのです。反対の理由として、コロナ禍で財政状況が厳しいことや、募集内容の市民への告知が不十分だったことなどがあげられました。
元々指摘されていた市議会と市長との間の溝。対立が深まっています。