「処理水」海洋放出モニタリング専門家会議
福島第一原発にたまり続けている「処理水」について、政府は海洋放出する方針を決めていますが、今後の具体的なモニタリングの方法について話し合う専門家会議が18日、初めて行われました。
福島第一原発にたまる処理水の海洋放出は2年後をメドに開始するとされています。処理水を海に放出するにあたりモニタリングする地点や頻度、測定方法などについて18日、初めて専門家による会議が行われました。
小泉環境相も会議に参加し、「福島県のこれから直面する処理水、復興の課題は福島県だけの課題ではなく日本全国の課題だ。福島の復興のプラスになる前進につながるものにしていかなければいけない」と述べました。
専門家からは、トリチウムだけでなく放射性ヨウ素も調べるために海藻を測定すべきといった意見や、トリチウムの濃度測定には時間がかかるためまず速報データを公表し、さらに時間をかけて正確に測ったものを公表する“2段階公表”にすべきといった意見が出されました。
今後、定期的に会議を開き、国の計画に助言していくとしています。