ガーシー容疑者、UAEから“事実上の国外退去”実現の背景は
前参議院議員のガーシー容疑者が逮捕された事件で、ガーシー容疑者の帰国はどのようにして実現したのでしょうか。警視庁クラブから中継です。
これまで前例に乏しい、UAE(=アラブ首長国連邦)からの事実上の国外退去が実現した背景には、現地に捜査員らが赴き、直接事件の重要性を訴えたことが鍵になったとみられています。
ガーシー容疑者の帰国に先立ち、警察庁と警視庁は先月、直接UAEに赴き、1週間程度滞在しました。現地当局にガーシー容疑者の速やかな移送を求めるなどしたということです。
実際に帰国することを日本の警察当局が知ったのは4日の早朝だったということですが、ある捜査幹部は、直接訴えたことで「UAEが何かしらの捜査協力をしてくれそうな雰囲気があった」と話しています。
去年末までに日本がICPO(=国際刑事警察機構)を通じて国際手配しているのは、およそ130人ですが、前参議院議員でもあり、時代を象徴するようなYouTubeを使った犯罪という点で、逃げ得を許さないという姿勢を示したことが、ガーシー容疑者帰国の鍵になったとみられます。