ガーシー容疑者を成田空港で逮捕 帰国実現の背景は
著名人らを常習的に脅迫したなどの疑いがあるガーシー容疑者が滞在していたUAE(=アラブ首長国連邦)から成田空港に到着しました。警視庁は4日午後、ガーシー容疑者を逮捕しました。成田空港から伝えます。
ガーシー容疑者は水色のTシャツに白色の短パン姿で、飛行機から降りる際には、何も持っていないように見えました。さきほど捜査員に車に乗せられ、これから身柄が警視庁に移されますが、車の中でもまっすぐ前を見据え、歯を見せて笑うような様子もありました。
捜査関係者によりますと、逮捕された前参議院議員のガーシーこと東谷義和容疑者(51)は去年、YouTubeに配信した動画で著名人ら3人に対し、常習的に脅迫したなどの疑いがもたれています。
警視庁はことし3月、ガーシー容疑者の逮捕状をとり、その後、ガーシー容疑者はパスポートが失効するなどしていましたが、UAE=アラブ首長国連邦のドバイでの滞在を続けていました。
このため日本の警察当局はことし4月にICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配しました。
当初は、所在地や行動に関する情報の収集を求める手配だったものを、4日までに身柄の拘束や引き渡しを求める、より効力の強い手配に変更していたということです。
また先月には捜査員らをUAEに1週間ほど派遣し、現地当局に捜査協力を依頼するなど、日本の警察当局は帰国の実現に向けたできる限りの調整を続けていました。
ガーシー容疑者は自らの意思で帰国の途についたわけではないということで、UAE当局からなんらかの協力が得られ、ガーシー容疑者帰国が実現した形とみられます。
警視庁はこの後、ガーシー容疑者の身柄を警視庁本部に移し、本格的な取り調べを始める方針です。