ガーシー容疑者に逮捕状 捜査幹部「もう我慢の限界だ」 現在、海外に滞在…今後どう逮捕に至るか?
15日に議員資格を失ったガーシー前参議院議員について、警視庁は、著名人ら3人を常習的に脅迫したなどとして逮捕状を取りました。
ガーシー容疑者に16日午後、逮捕状が出されました。ある捜査幹部は、「何度も何度も聴取を要請したのに応じない。国会にも登院しない。もう我慢の限界だ」などと話しています。
暴力行為等処罰法の常習的な脅迫や威力業務妨害などの疑いで警視庁が逮捕状を取ったのは、ガーシーこと東谷義和容疑者です。また、動画の制作や編集に関わったとして、知人の40代の会社経営者についても逮捕状を取りました。
捜査関係者によりますと、ガーシー容疑者は去年2月から8月にかけてYouTubeに配信した動画で著名人ら3人に対し常習的に脅迫したほか、そのうち1人の男性に対し、事業をやめるように要求するなどした疑いがもたれています。
警視庁は、去年から複数回にわたってガーシー容疑者に対して任意の事情聴取に応じるよう求めていましたが応じていないことから、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕状を取りました。
警視庁はガーシー容疑者が帰国し次第、逮捕する方針です。
一方、ガーシー容疑者は16日、自身のSNSアカウントで「日本に帰りたいと思いません。このあと念のため引っ越しする。引っ越し先は言わない」と述べました。
なぜこのタイミングになったのかというと、最も大きいのは、議員資格を失ったことにあります。議員のうちは国会会期中に原則として逮捕されないいわゆる不逮捕特権があるため、逮捕にはハードルがありましたが、議員でなくなった今、ハードルはなくなりました。
これまでも警視庁は水面下で捜査を続けていて、逮捕状を取るにたる証拠が集まったということです。
今後、どうやって逮捕するのかというと、外務省に対して旅券返納命令を要請します。旅券返納命令に一定期間応じないと効力を失い、ビザの延長などができなくなり不法滞在になります。
さらに警視庁は、警察庁を通じて国際手配を要請する方針です。