15日に議員資格を失ったガーシー前参議院議員について、警視庁は、著名人ら3人を常習的に脅迫したなどとして逮捕状を請求しました。

暴力行為等処罰法の常習的な脅迫や威力業務妨害などの疑いで警視庁が逮捕状を請求したのは、15日に議員資格を失ったガーシー前参議院議員（51）です。また、動画の制作や編集に関わったとして、知人の40代の会社経営者についても逮捕状を請求しました。

捜査関係者によりますと、ガーシー前議員は去年2月から8月にかけて、YouTubeに配信した動画で著名人ら3人に対し常習的に脅迫したほか、そのうち1人の男性に対し、事業をやめるように要求するなどした疑いがもたれています。

男性はガーシー前議員の配信の内容によって事業の継続が困難となり、ジュエリーショップの閉鎖に追い込まれたということです。

警視庁は、去年から複数回にわたってガーシー前議員に対して任意の事情聴取に応じるよう求めていましたが、応じていないことから、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕状の請求に至ったということです。

ガーシー前議員は今も海外に滞在しているため、逮捕状が出されると、今後、旅券返納命令も出される見通しで、これにも応じない場合、ガーシー前議員は不法滞在となります。

また、警視庁は今後、警察庁を通じてガーシー前議員を国際手配するよう要請する方針です。

ガーシー前議員は国会に1度も出席しなかったことから、15日に除名処分となり、議員資格を失いました。