「何もできなかった」…“除名”決定のガーシー前議員が心境 「ドバイにいるのが1番平和」
初当選から、およそ8か月たった15日。一度も登院することがないまま、政治家女子48党のガーシー前議員が、国会議員の資格を失いました。
尾辻秀久・参院議長
「ガーシー君を除名する」
氏名標は静かに取り外され議場の外に持ち出されました。
日本テレビは、除名決定の直後の15日正午ごろ、ガーシー前議員に話を聞きました。まず聞いたのは、72年ぶり、3人目となった国会議員の除名処分についてです。
ガーシー前議員
「クビにされたからって懲罰委員会の方々を恨むわけでもないし。別に何の感情もないです、正直」
去年7月、初当選を果たすと、「国会で寝ているおっさん議員、全員たたき起こしますから」と意気込みながら、ドバイでの滞在を続けたガーシー前議員。参議院は出席するよう求めましたが、ガーシー前議員は応じず、「議場での陳謝」も拒否したことから除名となりました。
ガーシー前議員
「国会に行かなかったことに対して、誰かに謝りたいという気持ちは全くないです」
「ただ、僕が“悪いな”と思ってるのは、結局、選んでもらったにもかかわらず何もできなかったことに対して。そのことに対して悪いと」
議員としての足跡を一歩も残すことがなかったガーシー前議員に対しては、議員退職者に贈られるバッジ「前議員記章」についても交付しないという、“異例”の決定がされました。
ガーシー前議員
「いらない。もらってもゴミ箱捨てます」
◇
一方、除名が決まった議場では、ほかの議員が退席する中、1人だけ席に残っていた政治家女子48党の浜田議員がおもむろに立ち上がり、ガーシー前議員の氏名標をひっそりと立てるという場面がありました。
浜田議員はこの行動について「そこはご想像にお任せします」と話しました。
ガーシー前議員
「一緒に国会出たかったんでしょうね。一緒に戦いましょうって話もしてましたし」
「もう本当に、僕という人間がいなくなったので、浜田先生のやりたいようにやってもらったらいいなと」
今後はどのような活動をするのか。
ーーー明日は何をするんですか?
ガーシー前議員
「何も変わらないっす。いつも通りです」
「やるべきことをやるし、たたくべきものはたたくし。本当、何も変わらないですよね」
「もうドバイにいるのが一番平和です」
自身に投票した人からの「国会を変えてほしい」という期待にこたえられないまま、ガーシー前議員は、議員の資格を失いました。