黙食でも楽しく…校長が「給食クイズ」出題 “黙食終了”でも「絶対に続けて」児童から熱い要望
コロナ禍で給食の「黙食」を続けていた栃木・宇都宮市の小学校では、“給食時間を少しでも楽しんでほしい”と、校長先生が児童に「給食クイズ」を出題していました。学校は、新年度から黙食をやめる方針ということで、校長先生は“給食クイズも一区切り”と話していますが、児童からは熱いリクエストがありました。
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栃木・宇都宮市の細谷小学校では、コロナ禍になってからは、給食を食べる間のおしゃべりを我慢していました。しかし、こうした日々も24日で終わりとなります。24日、終業式を迎えるこの学校では、春休み明けの新年度から、黙食をやめる方針なのです。
23日、児童が黙々と食事を進めていると、「給食クイズ」が始まりました。季節や献立にまつわるものをテーマに出題されます。この日の献立は「プルコギ風の炒めもの」。「プルコギはどこの国の料理でしょう?」という質問に対し、言葉の意味や文化も解説して答えが出されると、児童は前のめりになって楽しんでいました。
クイズを始めたのは、去年4月に赴任してきた竹澤昭校長です。この学校では132問を、以前の学校を含めると432問のクイズを出題してきました。“黙食でも給食時間を少しでも楽しんでほしい”と始めたこのクイズですが、竹澤校長は「明日で一区切り」と話します。
児童たちに、続けてほしいか聞いてみると――
「はーい!」「絶対に続けてほしいです」「もっと見たいです」といった声が次々に上がりました。
竹澤校長は「みんな話しながら食べられるようになるんだよ?」と問いかけましたが、それでも児童は「でもやってほしいです!」と熱いリクエスト。竹澤校長は「来年もやるか!」と呼びかけ、児童は「おーーー!」と応じました。
4月からは、答えを相談し合う姿が見られるかもしれません。