JR貨物データ改ざん問題 国交省が立ち入り検査
JR貨物は列車の車輪と軸を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題で、保有する列車を全て停止させて検査を行っています。
不正が判明したのは広島県、神奈川県、北海道の3か所の車両所で、国交省が11日から立ち入り検査を行っています。
貨物列車など合わせて564両で、車輪を軸に取り付ける際の圧力が基準の上限を超えていたにもかかわらず、基準以内の数値に書き換えるなどの不正が確認されていて、基準以上の圧力がかかった場合、軸に傷がついて金属疲労が早まり、最悪の場合、折れる可能性があるということです。
JR貨物は11日午前から順次、保有する全ての列車の運用を停止させて、検査を行っていて、安全が確認ができれば、再開をするとしています。
7月にJR新山口駅で発生した貨物列車の脱線事故の原因を調査する過程で改ざんが発覚し、脱線した車両でも不正が判明しています。
国交省は、立ち入り検査の結果を踏まえて、厳正に対処するということです。