三菱UFJ銀、元行員が貸金庫から現金など盗む事案発生と発表…時価十数億円相当か 懲戒解雇の元行員「大変申し訳ない」
三菱UFJ銀行は、練馬区と世田谷区の2つの支店で、元行員が貸金庫から現金や貴金属、時価十数億円相当を盗んだ事案が発生したと発表しました。すでにこの行員は懲戒解雇されたということです。
被害があったのは、三菱UFJ銀行の練馬支店と玉川支店の2店舗です。三菱UFJ銀行によりますと、元行員は支店の貸金庫の管理責任を担う立場で、2020年4月から先月にかけて、あわせておよそ60人の貸金庫の扉を無断で開けて、現金や貴金属あわせて時価十数億円程度を盗んだとみられるということです。
顧客からの相談を受け、先月末に事態を把握したもので、これまでに他の店舗での被害は確認されていないということです。元行員は銀行側の聞き取りに対し、事実を認め、「大変申し訳ないことをした」と話しているということです。
三菱UFJ銀行は、被害が確認された顧客には補償を実施する方針だということで、「警察とも相談しながら調査を継続してまいります」とコメントしています。