一円玉を投げて…伝統行事「投げ銭供養」始まる 徳島・美波町
一円玉を投げて先祖の霊を供養する伝統行事「投げ銭供養」が22日から徳島県美波町の長円寺で始まりました。
「投げ銭供養」は室町時代に徳島県美波町の薬王寺で始まったとされる伝統行事です。毎年、町内の11のお寺が持ち回りで行っていて、今年は美波町東由岐の長円寺で、22日から始まりました。
僧侶が本堂中央の高座に座り、集まった檀家らと戦没者の霊を慰めたあと、33回忌となる故人から順に過去帳を読み上げていきました。檀家らは家族や親族の名前を確認すると、大量の一円玉を高座の周りのさい銭箱に勢いよく投げ入れ、手を合わせていました。
一円玉が高座の板に当たる音が大きいほど供養になると言われていて、集まった人たちはバケツいっぱいの一円玉を力いっぱい投げつけていました。