関東も活発な雨雲 東京23区に避難指示も
西日本を中心に、これまでに経験したことがないような記録的な大雨となっています。
気象庁は福岡県、佐賀県、長崎県、広島県の一部に大雨特別警報を発表、命を守るための最大級の警戒を呼びかけていましたが、それら全ての地域の特別警報は15日午前6時10分に警報へと切り替わりました。
ただ、これまでの大雨で地盤が緩んでいる地域や、増水している河川などでは、少しの雨でも災害が発生するおそれがあり、引き続き厳重な警戒が必要です。
また、15日朝は活発な前線による雨雲が西日本だけでなく、関東などにも広がり、激しい雨が降りました。神奈川県相模原市中央では6時間で150ミリ近くの雨が降ったほか、東京都心でも100ミリを超える大雨となりました。
15日午前8時現在、記録的な大雨となっている九州北部や中国地方をはじめ、東京や神奈川など関東地方にも土砂災害警戒情報が発表されています。
東京23区内でも世田谷区の一部に避難指示が出されました。これは、5段階の「大雨警戒レベル」のうち危険性が2番目に高い「レベル4」の情報です。浸水が想定されたり、土砂災害に警戒が必要なエリアに住む人は、避難所や安全な場所に避難してください。
列島に帯状に広がる雨雲は、次第に南下する見込みですが、16日朝からは九州などに再び活発な雨雲が流れ込む予想です。この活発な前線は20日ごろにかけて停滞するため、この先さらに雨量が増えるおそれがあります。雨が一旦弱まっても気は緩めず、今後も気象情報や自治体からの避難情報に注意して行動するようにしてください。