【まとめ】石川県内の被害状況は 地震発生12日目「断水」続く…仮設住宅の建設始まる
まずは人的被害について。(12日午後2時時点)
今回の地震で石川県内では215人が亡くなりました。このうち14人は、震災後に亡くなった「災害関連死」です。そして、いまだ28人の安否がわかっていません。
地域別でみると、輪島市で亡くなった方は83人。12日、新たに災害関連死が4人確認されたということです。県内の安否不明者の多くは輪島市で、22人となっています。
珠洲市では98人が亡くなり、このうち災害関連死は6人確認されています。能登町では6人が亡くなり、そのうち4人が災害関連死です。
続いて停電の状況です。(16日午後4時時点)
珠洲市で約4400戸、能登町で約1700戸、輪島市で約5700戸などとなっています。
石川県全体では、11日より1100戸減っていますが、いまだ約1万2400戸で停電が続いているということです。
そして、断水も広い範囲で続いています。(12日午後2時時点)
石川県全体では約5万5990戸。特に輪島市・珠洲市・穴水町など北部では、ほぼ全域で解消されていません。
また、同じ能登地域にある富山県氷見市でも、約1400戸が断水しています。
復旧が進まないなか、多くの方が避難生活を続けています。
輪島市の避難者数は約9500人、珠洲市では約5300人、能登町・穴水町・七尾市でも、それぞれ2000人前後の方が避難生活を送っています。(12日午後2時時点)
こうしたなか、被災者の住居を確保する動きも進んでいます。
石川県は、次の3つを“応急的な住まい”として整備を進めています。
◆「応急仮設住宅」
◆民間住宅を借り上げ無償で貸し出す「みなし仮設」
◆県外も含めた「公営住宅」の提供
このうち「応急仮設住宅」については、珠洲市と輪島市で12日、建設が始まりました。
輪島市では2か所で合わせて50戸、珠洲市も2か所で計65戸が建設されます。輪島市では申し込みの受け付けも始まり、入居期間は原則1年、最長で2年。電気・水道料金などは入居者の負担ですが、家賃は無料です。2月上旬から順次完成する予定で、完成次第、順次入居できるということです。
また、15日には、能登町と穴水町でも合わせて60戸、建設が始まる予定です。