双子パンダ観覧申し込み開始 見どころは?
上野動物園の双子のジャイアントパンダが、来月から一般公開されます。観覧の抽選申し込みが始まりました。どうしたら双子パンダに会えるのか、見どころなど詳しくお伝えします。
■双子パンダ観覧の抽選申し込みが始まる
まずは双子パンダの最新の様子からです。21日に公開された映像では、オスのシャオシャオとメスのレイレイが元気よくじゃれあっていて、両手でほ乳瓶を持ってミルクを飲む姿もみられました。
パンダの親子の一般公開は来月12日からです。その観覧のための抽選申し込みが、21日午後1時に始まりました。申し込みはインターネットの専用サイトからのみとなっています。
公開時間は当面の間、午前10時から正午までの2時間だけです。観覧できるのは、1日最大1080人です。
21日に抽選受付が始まったのは、来月12日(水)~14日(金)の3日分だけで、15日からの1週間は、28日から抽選受付が始まります。
1度で申し込める人数は最大5人で、複数日申し込めますが、1日1枠のみとなります。初日から3日間の抽選結果は、27日に発表されます。4年前、双子のお姉さんのシャンシャンが公開された時の抽選倍率は、最大144倍でした。
当選すれば、パンダ一家5頭の姿をみられます。上野動物園にパンダが5頭もそろうのは史上初です。お姉さんのシャンシャンは、新型コロナウイルスの影響で、中国への返還期限が来年6月30日まで延期となっています。
シャンシャンとお父さんのリーリーは、母と双子とは別に展示されています。家族みんなが同じ部屋にいるわけではありませんが、貴重なパンダファミリーの姿を目に焼き付けておきたいですよね。
シャオシャオとレイレイの名前は公募で決まりましたが、19万件を超える応募があったそうで、関心の高さが分かります。
オスの「シャオシャオ」は、漢字では「暁暁」。「夜明けの光がさして明るくなっていく」という意味が込められているそうです。メスの「レイレイ」は、漢字で書くと「蕾蕾」。「つぼみから美しい花が咲き未来へつながる」という意味が込められているといいます。
■双子パンダの見分け方は?公開に備えて“ある訓練”も
双子の成長を振り返ります。今年6月23日に、上野動物園初の双子パンダが誕生しました。生まれた頃はシャオシャオが124グラム、レイレイが146グラムでした。翌月には、黒い模様が濃くハッキリしてきて、体重も4倍以上になりました。10月には、毛がモフモフした感じになり、体重は6キロを超えました。
この頃から公開に備えて、ある訓練をしてきました。それは、人の声に慣れさせようと日中ラジオを聞くことです。音を認識してきた頃から、公開に向けてラジオを流しているということです。
すくすくと順調に成長してきた双子ですが、見分ける方法があります。背中に緑色の線、目印がある方がオスのシャオシャオです。
また今月に入り、双子の個性がハッキリしてきました。食事中のお母さんの頭の上によじ登っているのは、オスのシャオシャオです。シャオシャオは、レイレイに強気な態度で取っ組み合いを仕掛けるなど“積極的”です。レイレイは、シャオシャオに絡まれてもやり過ごし、1頭で竹をかじっているなど、“クール”な性格だということです。
■観覧のポイントは?
抽選に当たったら、どのような感じで観覧できるのか、ポイントをお伝えします。
1.観覧場所は、入園口からすぐのシャンシャンのいる所ではなく、去年できたばかりの「パンダのもり」という場所となります。
2.観覧方法は、6人程度のグループに分かれて移動し、観覧できるのは1分間です。
写真は撮れますが、フラッシュはNGです。親子一緒の様子をみられるのは、期間限定です。パンダは元々単独で行動するので、シャンシャンの時は公開およそ11か月後から徐々に独り立ちさせていきました。親子でじゃれあう姿は今しかみられません。
夜明けの光と、花のつぼみという双子の名前に込められた願いのように、一般公開される来年は、いい年になるといいですね。
(12月21日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)